神戸新聞 2007年6月12日(火曜日)夕刊 随想 3

自然の力

懐かしいという感覚は再び感じ入ると言う事なのでしょうか。
 この所私は60年以上前に祖母が母に作ったしつけのついているままの単衣の着物を前に、懐かしい気持ちとともに京都で開かれるお茶会の事を思い描いています。私はそこで慣れない着物をまとい、公開制作のパフォーマンスをすることになりました。 
 去年米国の7つの大学などの企画で10人の日本人作家の展覧会に参加し滞在制作しました。その美術館の館長や教授を日本に招き、里帰り展を6月20日(水)から7月1日(日)まで京都造形芸術大学ギャラリーRAKUで催します。(入場無料)
 関連シンポジウムやレクチャーが京都、滋賀、石川であり、そして特別企画としてのお茶会は6月24日(日)に京都芸術センターの80畳の大広間で行われます。我々作家達に贈られた米国の陶芸家の茶碗10個が始めて揃い、企画者3人を迎える趣向で作家達がお届けします。器が取り持つ縁で集い、お手前をするほんの短い間に、私のささやかな緑色の御茶の粉を使ったパフォーマンスをご覧頂きます。そして同じ緑のお抹茶を飲み体の一部になることで、 少し違う見方で御茶を感じて頂けたらと思います。それはお茶会を通して、米国での展覧会のテーマである「自然の力」に対する私の一つの答えでもあります。
 私にとって、作家や企画者や滞在した日々、お茶碗そして亡き母や祖母の暖かみをお抹茶の緑の粉を介して、再び感じ入る時間になるのではと楽しみにしています。お茶会は1時、2時半、4時の3席があります。お申し込み:6月15日までに荒蒔まで、FAX(077-573-5750)(京都芸術センターは申込み窓口ではありません)
[PR]
by yurishibata | 2007-08-01 09:51
<< 神戸新聞 2007年6月27日... 神戸新聞 2007年5月28日... >>